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透湿性とは?

更新日:2018/10/1

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透湿性とは、水蒸気を外に出す性能のことです。布団の中の蒸れた空気を外に出してくれる透湿性の高い寝具を利用すれば、快適な睡眠環境が実現できます。湿度の高い季節や眠っている間の汗対策に有効な透湿性について、詳しくは以下の解説をご覧ください。

透湿性とは、水蒸気を通す性能のこと

透湿性とは、内側から外側へ水蒸気を出す性能のことです。透湿性が高いほど、布団の中の蒸れた空気を外に出すことができるので、寝苦しさを解消することができます。これはレインコートにも応用されている性能で、内側に溜まった水蒸気を外に出してくれるのです。
人間は眠っている間にたくさんの汗をかきます。熱帯夜では200~600mlもの汗をかくと言われており、多い人では約1Lの汗をかくとも言われています。特に、湿度の高い梅雨や寝苦しい夜が続く夏になると、睡眠時に汗をかき布団の中の湿気で悩む人は多いはず。そうしたときにこそ重要になってくるのが透湿性です。透湿性が高ければ高いほど、布団の中の蒸れた空気を解消しやすくなります。汗をかきやすい人は、透湿性の高い寝具を利用して湿気を溜めないようにしましょう。

透湿性と吸湿性・放湿性の違い

透湿性と混同されるものとして、吸湿性と放湿性があります。どれも似ていますが、厳密には異なる性能です。そして、どれも寝具にとって重要な性能です。簡単にまとめると以下のような違いがあります。

  • 「吸湿性」→水分を吸収する性能
  • 「放湿性」→吸収した水分を放出する性能
  • 「透湿性」→内側に溜まった水蒸気を繊維の間から外に出す性能

まず「吸湿性」とは、水分を吸収する性能のことです。寝具が水分を吸収することでより汗をかきやすくなり、快適な眠りをサポートしてくれます。「放湿性」とは、吸収した水分を放出する性能のことです。つまり、吸湿性が高くても放湿性が低いと、吸収した分の湿気が放出されないため布団の中が蒸れやすくなります。
それに対して透湿性とは、内側に溜まった水蒸気を繊維の隙間から外に出す性能のことです。一度水分を吸収してから放出する放湿性とは異なり、透湿性は水分を吸収するのではなく水蒸気をそのまま繊維の隙間から外に出す性能を指します。隙間が広ければ透湿性は上がり、隙間が狭ければ透湿性は下がります。例えば、オープンコイルタイプのマットレスは隙間が広いので透湿性に優れており、ウレタンマットレスは隙間が狭いので透湿性の点で劣ります。水蒸気が通りやすいかどうかで透湿性のよしあしが決まるわけです。

透湿性の高い素材とは

一般的に透湿性の高い素材として知られているのは、ポリエステルを始めとした合成繊維です。ポリエステルは、人間が体から発散した水蒸気を逃がすことで、布団の中が蒸れるのを防ぎます。ただし、透湿性に優れたポリエステルは、吸湿性に劣るという短所もあります。逆に、吸湿性に優れている素材として挙げられるのが羽毛です。さらに放湿性の点でも羽毛は優れています。透湿性、吸湿性、放湿性の3点を備えている羽毛布団は、快適な睡眠を実現するために欠かせない寝具と言えるでしょう。弊社では、各種の羽毛布団を用意しております。詳しくは、フランスベッドの羽毛布団ページをご覧ください。

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