よくあるご質問 寝具の選び方

冷感寝具の特徴とメリットとは?

真夏の熱帯夜は、なかなか寝つけず寝不足になりがちですが、接触冷感の寝具は、そんなときに役立つ心強い味方です。快眠を求める人からも注目を集めている接触冷感の寝具。その仕組みや巷に溢れる冷感寝具の多くの種類から最適な寝具を選ぶポイントを紹介します。

接触冷感とは

接触冷感とは、モノに触れたとき、ヒンヤリと冷たさを感じる感覚のことをいいます。この性質を応用して、暑い夏を快適に過ごせる肌着や寝具などの素材にも活かされ、そのような素材を「接触冷感素材」と呼んでいます。でもなぜ、触るだけでヒンヤリと冷たさを感じることができるのでしょうか?その理由は「熱の伝わり方(熱伝導)」にあります。熱には温度の高いところから低い方へ移動する性質があります。例えば、鉄に触ると冷たく感じるのは、触れた瞬間に、温度の高い皮膚の熱が、温度の低い鉄へ移動したことでヒンヤリ冷たく感じるのです。この性質を利用して、人が触れる肌着、寝具、タオルなどの生活用品の素材にも活かされています。

接触冷感の主な素材

線維製品の製造を手掛けるトスコ社の公式サイトによると、抵触冷感の主な素材には以下のものがあり、それぞれの熱が伝わる度合いを数値化した「熱伝導率」で比較しています。なお、数値が高いほど熱伝導が高い、つまりヒンヤリ冷たく感じやすいといえます。

熱伝導率の比較値

素材名 熱伝導率
0.58
レーヨン 0.58
綿(コットン) 0.54
絹(シルク) 0.44
ナイロン 0.38
ウール 0.37

抵触冷感素材の中でも、最も熱の伝導率が高く涼しいといわれているのが「麻」です。水分の吸収や、発散が早いうえに通気性にも優れており、クールビズに使われる素材としても知られています。

レーヨン

レーヨンは絹に似せて作った再生線維として知られ、以前はファイバー、ステープルとも呼ばれていました。接触するとヒンヤリした感じが特徴で、熱伝導率が高い素材です。

綿(コットン)

綿(コットン)は、木綿の種から生えるフワフワした種子毛(しゅしもう)のことをいいます。原産は約8,000年以上前のメキシコといわれており、日本には平安初期に中国から伝わった古い歴史があります。通気性や吸水性に優れており、浴衣やエプロンなどの生活用品にも幅広く使われています。

絹(シルク)

絹(シルク)は、綿(コットン)よりも吸放湿性、つまり高温度のときには水分を吸収し、乾燥した状況では水分を放出する機能が高い素材です。
ドレスや着物など公の場で着用する衣服の素材として、世界中の人々に愛用されています。優雅な光沢感があるだけでなく、吸放湿性にも優れているため、夏は涼しく、冬は温かい特徴もあります。

ナイロン

ナイロンは絹と似た性質をもっており、ウィンドブレーカーやスキーウェアのほか、傘やレインコートなどの雨具の素材としても使われています。弾力性に優れ、シワになりにくいのが特徴で、シルクの代替品としてストッキングなどにも使用されています。

羊毛(ウール)

ウールは、羊の毛のことで動物線維の一種です。セーターやニットなど、冬の衣類に欠かせない素材として知られています。高い弾力性があり、回復力もあるので、型崩れやシワになりにくのが特徴です。ウールというと冬に切るイメージがありますが、ウールには空気中の湿気を吸収する働きがあり、その湿気が蒸発するとき、気化熱(水分が気体になるときに吸収する熱)が奪われて涼しく感じる特性があります。そのため、夏でも着ることができ、汗をかいても湿った感じがありません。

接触冷感のメリット

接触冷感素材を使ったものには、ふとんや敷きパッドなどの寝具にも使われおり、真夏の熱帯夜でもヒンヤリと涼しく眠れるメリットがあります。暑さが厳しいときには、エアコンも一晩中つけっぱなしの状態が、何日も続くことになりますが、接触冷感素材の寝具を使えば、エアコンの使用頻度を減らすこともでき、結果的に光熱費も抑えられます。また、特殊な素材を使っているため、自宅で洗濯できるのか気になるところですが、普通のふとんと同様、自宅でも洗濯が可能で特別な手入れも必要ありません。ただし、熱に弱いデメリットがあるため、熱を加えると冷感効果が損なわれる可能性がります。洗濯機で洗うときには、乾燥機能を使わないように注意してください。

接触冷感の寝具の選び方

真夏の熱帯夜でも涼しく眠れる寝具として注目を集めており、寝具の種類も様々ありますが、自分にとって最適な寝具を選ぶために、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?

冷たさの度合いを示すQ-max値を確認する

冷たさの度合いを示すQ-max値を確認しましょう。Q-max とは、「接触冷感測定値」のことをいい、人の皮膚から物への熱の移動を数値化したものです。この数値が高いほど冷たいと感じます。寝具を選びときには、この数値を確認してください。

硬さを確認する

接触冷感の寝具も種類がたくさんありますが、一度手に触れて硬さもチェックしてみてください。中にはパリッと張り感のある硬いものや、ふんわりした柔らかいものなど色々あります。ヒンヤリ涼しく感じても寝心地が悪ければ台なしです。硬すぎるもの柔らかすぎるものは避けて、寝心地の良いものを選びましょう。

中わたがコットン(脱脂綿含む)のものは避ける

中わた(ふとんの中に入れてある綿)がコットンのものは避けた方が良いでしょう。よく広告では、コットン(脱脂綿含む)のメリットとして、吸水性が良いという点があります。脱脂綿の場合は正しいのですが、問題は「放湿性」の不足です。夏の冷感寝具は、体感温度を下げることも大切ですが、汗を減らす機能も必要です。しかし、吸水性が良いものの、放湿性が悪いコットンわたの場合、吸った湿気が溜まってしまうため、ジメジメした寝心地になってしまいます。結果的に寝汗も増えて涼しく感じられません。接触冷感の寝具は、汗などの水分を放出する「放湿性」の機能も求められるので、寝心地の好き嫌いは仕方ありませんが、機能性を第一考えるのであれば、中わたがコットンの冷感寝具は避けてほうが良いでしょう。

真夏の熱帯夜は、なかなか寝つけず寝不足になりがちですが、接触冷感の寝具は、そんなときに役立つ心強い味方です。快眠を求める人からも注目を集めているので、その種類もさまざまあります。自分にとって最適な寝具を探すうえでも、接触冷感測定値をチェックするだけでなく、実際にお店で寝心地も試してみてください。

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