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かさ高・ダウンパワーとは?

更新日:2018/10/1

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かさ高・ダウンパワーとは、羽毛布団を選ぶときに役立つ基準の1つです。どちらも、「日本羽毛製品協同組合」で評価されているもので、羽毛の膨らみ度合いを表しています。ここでは、かさ高・ダウンパワーについて、詳しく説明します。

羽毛布団のかさ高とは

かさ高とは、「フィリングパワー」ともいい、羽毛の膨らむパワーを数値で表したものです。日本羽毛製品協同組合が発行する「品質保証ラベル」の評価基準として、平成24年3月末まで使用されていました。

かさ高の評価基準

かさ高の基準で重要なのが、試験装置内での羽毛の高さです。かさ高を表す単位には、「mm」や「cm」が使われていました。かさ高の測定試験では、JIS (日本工業規格)によって定められている方法で行われ、ドライヤー法と呼ばれる前処理を施した羽毛30gを使用します。この羽毛を、気温20度、湿度65%の環境で、内径29cm ・高さ50cm の円筒に自然落下させます。そして、120gの円盤を乗せ加重し、2分後に円筒の底から円盤までの高さを計測するのです。計測結果の数値が高いほど、少なくてもよく膨らむ高品質な羽毛とされていました。

羽毛布団のダウンパワーとは

「ダウンパワー」とは、羽毛1gあたりの膨らみ具合を体積で表したものです。従来までは、羽毛の膨らむ力を数値化したかさ高が基準となっていました。しかし、平成24年4月からはダウンパワーを基準としたものに変更されています。ダウンパワーが導入された理由は、羽毛のかさ高評価基準が、国際的に体積で表示されるのが普通になってきたためです。

ダウンパワーの評価基準

ダウンパワーの測定試験でも、JIS規格が定めている方法で行われていますが、かさ高とは若干異なります。まず前処理では、ドライヤー法ではなく、スチーム法が施されていなければなりません。温度や湿度、サンプルの量は変わりませんが、加重用の円盤は94.3gのものを使用します。そして、加重から2分経過後、円筒の底から円盤までの高さを測り、羽毛1gあたりの体積を表すのです。これまで、かさ高を示す単位には、「mm」や「cm」で表記されていました。しかし、ダウンパワーの導入で、現在では「cm3/g」もしくは「dp」と明記しているところが増えています。

これまでの高さ表示から体積表示にしたことで、消費者がより羽毛のボリューム感をイメージしやすくなりました。どちらも、布団に付けられている品質表示ラベルの基準となっています。羽毛布団を選ぶ際は、参考にしてみてください。

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