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組成混合率とは?

更新日:2018/10/1

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組成混合率とは、羽毛に含まれるダウン、フェザー、ダウンファイバー、フェザーファイバーなどの質量の割合になります。羽毛布団の品質において重要な基準になるため、知っておくとよいでしょう。ここではそんな組成混合率について紹介していきます。

組成混合率の検査について

組成混合率検査とは、羽毛に含まれているダウン、フェザー、ダウンファイバー、フェザーファイバー、きょう雑物(物質に混入している別の物質)などを振り分けて割合を調べる検査です。検査方法については会社・メーカーによってもさまざまです。一例として以下の工程を参考にしてください。

【組成混合率の検査工程】

  1. 約100gの羽毛を箱に入れて丁寧にかき混ぜながら、数グラムを採取。
  2. ダウンとフェザー、ファイバー、きょう雑物などの分類。
  3. 分類したダウンとファイバーを箱に入れかき混ぜて、さらに僅かな量(0.1g程度)を採取。
  4. 採取した中からダウン1個をピンセットで取り、ファイバーを振り落とす。
  5. ダウンに付着した(突き刺さった)フェザーファイバーを抜く。
  6. 取り残したフェザーなどがあれば分類。

以上が検査の流れです。このような検査をおこなった結果、「ダウン90% フェザー10%」などと表示します。

組成混合率の検査以外には何がある?

組成混合率の検査以外にも羽毛布団の品質検査基準として「ダウンパワー」、「鳥種混合率」、「清浄度」、「油脂分率」などがあります。それぞれどのような検査がおこなわれるのか以下に見ていきましょう。

■ダウンパワー

ダウンパワーの検査では、ダウンのふくらみ具合を見ていきます。検査方法としては、まずスチーム処理した羽毛を、シリンダーに入れて、その上から円盤で加重します。その後、一定の時間が経過した段階で、シリンダーの底から円盤までの高さを計測します。

■鳥種混合率

組成混合率検査の選別を終えたダウンとフェザーからそれぞれランダムに採取し、投影機を使ってグース、ダックの質量を確認します。この検査により、グースダウン、ダックダウン、グースフェザー、ダックフェザーの割合が算出できます。

■清浄度

羽毛を洗浄した水の透明度が清浄度です。この検査によって「羽毛が綺麗に洗浄されているか」を見ることができます。

■油脂分率

羽毛に残っている油脂分を測定する検査です。油脂分が多すぎると臭いの原因となるケースがあります。ただし、油脂分が少なすぎると耐久性の低い羽毛になります。
これらが羽毛布団の品質を検査する基準です。この他にも、羽毛にどれだけ有機物が付着しているか、羽毛の暖かさはどれくらいか、といったことを測る検査もあります。

以上のことを踏まえたうえで、羽毛布団の検査方法や検査基準などについて知っておくとよいでしょう。

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