SLEEP FAQ

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電気毛布を上手に使って心地よく睡眠する方法

更新日:2018/10/01

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寒い時期、電気毛布は温かい寝床環境を作ってくれる便利な道具です。一方、使い方を間違ってしまうとかえって眠りにくい要因にもなります。心地よく眠るには、どのように利用すれば良いのでしょうか。電気毛布の正しい使い方、間違った使い方による影響、洗濯方法の仕方などについて詳しく紹介します。

快適に眠るための電気毛布の使い方

電気毛布には、敷くタイプと掛けるタイプの2種類があります。体を温めてより快適に眠りたいなら、敷くタイプの電気毛布を使いましょう。というのも、熱は上昇する性質を持っているため、体の上に掛けるよりも下に敷くことで暖かく使うことができるからです。特に寝室がフローリングや畳の場合、床からの冷気によって部屋全体が冷え込みますので、電気毛布を使う時には、下に敷いて熱を上昇させ掛け布団でフタをすると暖かく快適に眠れます。また、熱の性質を応用して効率的に寝床が温められるので、使用する電力も少量でコストも安く抑えられるメリットもあります。

タイマー機能付の電気毛布で布団を温める方法

  • 寝る直前に電源が「オフ」になるようにタイマーをセット
    寝床に入る30分前に電源を入れて、寝る直前に電源がオフになるようにタイマーをセットします。すると、寝るタイミングで布団の中が良い状態に温まっており、寒い思いをすることもありません。電源がオフになっても余熱が続くのでそのまま快適に眠れます。
  • 早朝5~7時を目途にタイマーを「オン」にする
    早朝の5~7時あたりは、体が冷えやすい時間帯になります。5~7時ごろを目途に、熱の温度が「弱」モードでスイッチが「オン」になるように設定しましょう。寒さを感じることなく心地よい温かさで朝が迎えられます。

就寝後も電気毛布を使い続けるとどうなる?

不眠に陥る可能性がある

人が寝ている間は、脳と体を休めるために体温が下がりはじめます。しかし、就寝後も電気毛布で温め続けると、布団の温度が上昇するので体も温められた状態が続きます。体温を下げながら眠ろうとする体の働きに反するために、かえって眠れない状況を引き起こします。

脱水症状を引き起こす

人は寝ている時に汗をかきますが、それは温かくなりすぎた体を冷やすための体温調整によるものです。しかし、電気毛布をつけた状態で寝ると布団が温められすぎて、通常よりも大量に汗をかくことになります。その結果、ビッショリした汗が不快で夜中に目覚めたり、体内の水分が奪われて脱水症状になったりして、喉がカラカラの状態で気分の悪い朝を迎えることになります。

低温やけどの危険性もある

低温やけどは、人肌よりも少し熱い44~55℃で起こりやすく、電気毛布の注意書きにも低温やけどについて記載されています。熱モードを「弱」にしておけば、一晩中使用しても大丈夫と思いがちですが、体の同じ部分を直接温め続けることになりますので、低温やけどを起こす可能性があります。低温やけどになると、ヒリヒリした痛みやうっすらとした赤みが生じます。

電気毛布を洗う方法

電気毛布は直接肌に触れますので、使い続けていれば汗も吸い込むので洗いたくなりますよね。とはいえ、電気毛布は「家電製品」でもあるので、洗濯機で洗えるかどうか気になるところです。洗濯するにはどのような手順を踏めば良いのか紹介します。

洗濯表示を確認する

電気毛布を洗濯できるかどうか、「洗濯表示」を確認しましょう。洗濯表示には「丸洗い可能」なものと、「手もみ洗い可能」なものとに区別されていますので、付属の取扱説明書で確認すると、丸洗いの可否が分かります。もし説明書をなくしてしまった場合は、電気毛布に付いているタグでも確認できます。

  • 丸洗いの場合

    丸洗いの場合は、次の手順で洗いましょう。

    1. コントローラーの部分を外します。
    2. コントローラーのコネクタ部分が内側になるように、洗濯ネットに入る幅になるまで折りたたみます。その後、洗濯ネットに入れます。
    3. 手洗いコース(ソフトコース)を選択します。
    4. 中性洗剤と柔軟剤を加えて洗濯機を回します。
    5. 30秒から1分程度の短時間脱水をします。
    6. 脱水したら乾燥します。風通しの良い場所で陰干ししてください。
  • 手洗いの場合

    手洗いの場合は、次のような手順で洗いましょう。

    1. 電気毛布が入る桶を準備します。
    2. 電気毛布の長い辺どうしを合わせて折ります。次に短い辺どうしを合わせて折って、四つ折りの状態にします。
    3. 折りたたんだ電気毛布を桶の中に入れて中性洗剤を加えます。
    4. 中性洗剤を入れたら、「押す」「浮かせる」「押す」を繰り返して押し洗いします。(20回程度)
    5. 汚れがひどい時は、押し洗いする前に少し漬け込んで汚れを落とします。
    6. 汚れが落ちたらすすぎます。「押す」「浮かせる」「押す」を繰り返します。(2~3回水を取り替えます)
    7. すすいだら乾燥させます。干す前によく水を切って竿やお風呂の浴槽にかけましょう。
    8. 毛布をねじって干すのは避けましょう。電気毛布が故障する恐れがあります。干し方はM字干しがおすすめです。(2本の竿に電気毛布を掛けて、真ん中をだらりとさせた干し方)

どんな電気毛布を選べば良いのか?

電気毛布は、使い方は同じですが素材が少し異なり、主にアクリルやポリエステル素材のものと、綿(コットン)素材の2種類に分かれます。それぞれ素材の特徴や機能性が違いますので、自分の体質や好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

アクリルやポリエステル素材の場合

アクリルはウールに似ており、セーターや毛布の原材料となる素材で、ポリエステルは綿の代替品として衣類の生地にもよく使われています。どちらとも「保温性」が高いのが特徴ですので、寒さが苦手な人や冷え性で悩んでいる人におすすめの素材です。しかし、どちらも化学繊維のため、「バチバチ」と静電気が起きやすいのがデメリットといえます。化学繊維や静電気の発生が気になる人は、天然素材の綿(コットン)をおすすめします。

綿(コットン)素材の場合

綿(コットン)は天然繊維の素材です。肌触りが良く「吸水性」が高いのが特徴で、水分を吸い込む素材としてタオルやTシャツの原材料によく使用されています。アクリルやポリエステルのような「保温性」は期待できませんが、寝ている時によく汗をかく人や、気持ちよい肌触りを好む人におすすめです。天然素材を使っているので、アクリルやポリエステルよりも若干価格が高い一面もあります。

今回は電気毛布を使って気持ち良く眠る方法について紹介してきました。温かい毛布をつい上から掛けがちですが、実は下に敷いて使った方が効率的に温められること、お分かり頂けましたでしょうか。ただし、一晩中使用するのはかえって眠れなくさせるデメリットもありますので、タイマー機能を使って上手に使いこなし、気持ちよい睡眠時間を過ごしてください。

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